信越トレイルコース紹介
セクション1から6までに分かれたコースとなっています。全部歩くのには、宿泊施設か、もしくは信越トレイルテントサイトに宿泊をし、5日~6日ほどかけてゆっくりのんびり楽しむコースです。
時間がかけられるのであれば、丸1週間近いロングとレイルをのんびり楽しむも良いですし、土日の休みで!というのであれば、近くのホテルの送迎サービスなどを使い、数セクションを歩くのでも十分に楽しめるかと思います。
セクション1 斑尾山頂~万坂峠~袴岳~赤池 8.5km
斑尾山頂からの赤池までくだりを中心とした山道8.5km。約6時間のトレイルです。
・・・山頂?山頂まではどうやっていくの?車でいけるの?・・とおもったら、各自トレッキングルートがありますので、お好きなコースで上ってきてね!ということなよう。
山頂までの登頂は以下のサイトなどを参考にしてみてください、とのことでした。
・「斑尾高原トレッキングトレイル」→http://www.iiyama-catv.ne.jp/~madarao/trekking/
どうにか楽に登れないかと探していたら、以下のようなアクティビティもあったので、ガイド案内をお願いすれば最短で40分くらいで山頂までいけるよう。
「らくらく斑尾山登山」標高1,180m地点まで車でアクセス。ガイドの案内で斑尾山頂。→http://www.madarao.tv/activities/activitiesList/madapassarea/post-36.php
初ロングトレイルであれば、信越トレイルのガイドさんをお願いしてみると、きっとスタート地点のことから一緒に考えてくれると思います。
・ガイドhttp://www.s-trail.net/guide/index.html
さて、気を取り直して、まずは山頂から万坂峠まで。信越トレイル一番の展望を望みながらトレッキングできます。
野尻湖や北信五岳、妙高山、北アルプスと、絶景が続きます。斑尾山はスキー、スノボなどウインタースポーツでも有名。そのため、ゲレンデ内を歩くことになるので、陽をよけてくれるものがあまりありません。帽子はかならずかぶりましょう。
その後、袴岳まではのぼり。開けた道で、ブナや、ダケカンバの美しい林を見ながらトレッキングできます。広いスペースなどもあり、一息つくには最適な場所。お昼をここで取るかたも多いみたいです。
最後の袴岳山頂から赤池までは、下り道。基本どのコースもゆるやかな斜面なのですが、若干急なポイントもあるので要注意です。世中に林道を1.5kmほど歩く場所がありますが、炭焼き小屋うや東屋があり、自由に見学可能です。
ついに到着した赤池!20台ほどとめれる駐車場と、お手洗いが完備されています。
ここの近くにもいくつか宿がありますので、送迎をお願いして宿泊施設に向かう、タクシーを呼ぶ、自動車を目的地まで運んでもらうサービスを使うなどして宿へ向かい、その日の疲れを癒しましょう。
セクション2 赤池~沼の原湿原~希望湖~毛無山~涌井 10.7km
赤池から涌井まで、10.7km、約6時間のコースです。
セクション1に比べると高低差も少なくなります。
まずスタートの赤池から涌井までは丘を越えて、ブナの林の中を歩いていきます。
続いて現れるのが沼の原湿原。雪解けのあと、初夏、夏にかけては真っ青な空が水面に写り、青々とした緑が広がり、まさに夢のような世界!湿原の北のほうには駐車スペースとお手洗いもあるので、用はここですませましょう。
沼の原湿原から希望湖までは小高い丘を越えていきます。丘の上からは、今まで越えてきた斑尾山や袴岳、晴れていれば妙高山が見渡せます。希望湖をすぎ、次なる目的地毛無山までは30分程度の緩やかな山道を登ります。登山口にお手洗いがあるので使っておきましょう。山頂についたら景色の良いなかでのお昼ごはんをおすすめします。最後は涌井新池までくだりの山道。森を下り、農道を進む。清流の沸く場所があって、顔を洗えば最高に気持ちがよさそう!
農道から久しぶりのアスファルトへ。左折して500mほど進むと国道292号線に合流します。
また、このあたりもお宿がありますので、疲れをゆっくり癒しましょう。
セクション3 涌井~富倉峠~ソブの池~黒岩山~桂池(平丸峠)~仏ヶ峰登山口 12,7km
涌井から仏ヶ峰登山口まで、おそよ12,7kmのゆるやかなのぼりが続く一番長いコースです。
このセクション3は現在林道区間の一部が工事中。でも案内がでていて迂回路がありますので、そこを進みましょう。
最初の目的地富倉峠は、かつて上杉謙信が見張りとして陣を張った場所。大将陣と呼ばれる史跡です。飯山盆地や北の峠が眺められます。戦国時代だと思って下を望むとまだ違った楽しみがあります。。
そこから祠が祭られているソブの池という貯水池をすぎ、黒岩山まで、林道を進んでいくことになります。
黒岩山は山自体が国の天然記念物とされています。そんな守られた自然なのでギフチョウ、ヒメギフチョウ、モリアオガエルなどの生き物がくらす貴重な地帯。ブナの林もとても美しいです。
さら進むと桂池。雪が解けるとその水辺には水芭蕉ミズバショウが咲き乱れて美しく、太郎清水という湧き水もあるキレイなエリア。北古池湿原を抜け、そこから最後の仏ヶ峰登山口まではスギの林が続きます。途中で小川を数箇所渡るので、気持ちよさそうです。途中で、T字路があり左にいくとコースどおりですが、右に行くと戸狩温泉民宿街にいけますので、その日温泉街に泊まろう!という方は進路を右にとりましょう。
到着地、仏ヶ峰登山口からは飯山盆地の景色を望むことができます。ここから砂利で出来た道を15分ほど進んでいくと、とん平ゲレンデの駐車場にたどり着きます。
セクション4 仏ヶ峰登山口~小沢峠~鍋倉山~関田峠 8.2km
仏ヶ峰登山口からさ遺書の小沢峠までは登り道が続きます。いつもはスキー場の場所。ゲレンデなど通り山の上まで上っていきます。ここからは山の屋根てっぺんの部分を歩いていく道。上って下ってを3~4回すると、最初の目的地である小沢峠に到着します。この先に、樹齢100年前後という長生き名ブナが並ぶ美しい林が現れます。絶好のランチスポットですよ!
鍋倉山頂への最後の登りはちょっとつらくなってしまうかもしれませんが、山頂からの景色は絶景!以下の映像は雪のシーズンですが、眺めのよさはわかります。
さて関田峠まではくだり坂なので安心してください。峠まで降りると、駐車場があります。
この峠の近くには茶屋池というキレイな池もあり、トイレや休憩所なんかもあります。体力が残っていたらそこも見ていきましょう。
ここから新潟方面に下りていくと、緑の建物、「グリンパル光原荘」という施設があります。名物流しそうめんなどの食事も楽しめますし、情報もそろっていますよ。
セクション5 関田峠カ~牧峠~宇津ノ俣峠~幻の池~伏野峠 12.4km
さて、最後に近づいてきたロングとレイル。関田峠カから伏野峠まで12.4km、約6時間の道のりです。距離は長いのに、時間はそこまで長くないのは、この道がなだらかだから。そろそろ山道に疲れてきたからだにとって嬉しいコースです。
途中にはおきな葉と小さな花をつけるナベクラザゼンソウがはえています。牧峠からまでのんびり歩くと、そこからもちお天気に恵まれれば、佐渡島まで見えるというビューポイント!
お天気に恵まれないとこんな感じかもしれません。ただ、山の風の音、鳥の声がなんとも心地よさそうです。
宇津ノ俣峠を越えると300mほどブナの林に囲まれた幻の池に到着します。ここで6月下旬に見られるのがモリアオガエルとクロサンショウウオの卵!水辺は生き物たちの宝庫ですので自然を堪能できるはずです。伏野峠が近づくと新潟県側にそびえる菱ヶ岳を見ることができます。
セクション6 伏野峠~須川峠~野々海峠~深坂峠~天水山 12.65km
伏野峠から最終地天水山(アマミズヤマ)まで12.65km、約6時間のコースです。
とうとう最後のコースですね!最後もまた、アップダウンの少ない平坦な道が続き、余裕をもって歩くことができます。
最後の道は、終始ブナ林。ちょこちょこと林が開けて、新潟側を望む素晴らしい景色を見るころができ、足を止めてしまう・・という素敵な道のりです。最後の天水山までアップダウンがなくなだらかなので、須川峠、野々海峠と、サクサク進んでしまいます。
野々海峠の手前で「西マド湿原」の付近を通ることになります。ここは貴重な湿原植物が育つ地帯。おもわず近づきたくなりますが、植物保護のため立ち入りは禁止されています。遠めに景色を眺めましょう。最終地の天水山も眺めがよく、いままでの疲れも吹き飛びます。
さて、きちんと家に着くまでがロングトレイルです。天水山からの下山ルートは3つ。
①松之山口
②津南口
③栄村口
ゴールをしたら、あとは楽に帰りましょう。①の松之山口が一番距離が短いです。ブナ林を通るコースになります。
最後まで気を緩めずに下山しましょう!
行きたい!と思ったら、まずは信越トレイルのサイトをチェックしてみましょう。http://www.s-trail.net/index.html
ここでもわかるとおり、信越トレイルは山道です。ちょっとした歩くたびだと思うと、思わぬ事故にもつながりかねません。初心者の方であればガイドを頼む、詳しい方、なれている方と一緒にいくことをおすすめします。
特にこのコースのように泊りがけでいくような場合は、かならず移動手段と、宿、昼食の準備などをすべて手配してから行きましょう。体調も、準備もすべて万全でも何が起こるかわからないのが山道。油断は大敵です。
→信越トレイルのTOPへ戻るはこちら。
スポンサーリンク